急増するCO2 その(2)
いずれにしても、自然界のなかに、このように大気中からCO2をとりのぞく作用がはたらいているにもかかわらず、その濃度は着実にふえつづけています。
産業革命前には280PPmだったCO2濃度が、最近では350PPmへと、4割もふえているのです。
近年の人口の増加や経済活動の拡大によって、エネルギーの利用量が増大し、それにともなって化石燃料の燃焼によるCO2の排出量がふえました。
交通量の増加も、それに加担しています。
また、一方では砂漠化がすすんだり、森林が減ったりして自然界のC02吸収力が減衰。
こうして、大気中のCO2濃度が、自然界で吸収される量をこえて、年々ふえているのです。
二酸化炭素のほかに、フロンも温室効果ガスです。
フロン1分子あたりの温室効果は、二酸化炭素のおよそ1万倍。
しかも、フロンの大気中濃度の増加スピードはさらに速く、年率5%程度にもなるといいます。
フロンは人工のじょうぶな物質で、対流圏中では壊れないので、消費量の増加が、じかに大気中の濃度を押し上げることになります。
さらには、もともと天然にも存在していた、たとえばメタンとか亜酸化窒素(NO2)などの温室効果ガスも、人間の活動によって、しだいにふえる傾向にあるのです。